飯塚合金鋳造所は、今は亡き祖父武夫が赤阪鐵工所様を定年退職し、昭和39年、自宅横に小さな作業場を建て個人創業したのが弊社の始まりです。
55歳からの起業ですので、当初は苦労したようでした。
今の私達があるのも祖父のおかげと感謝しています。

祖父は敗戦後、当時日本が統治していた平壌から妻と乳飲み子を含めた5人を連れて命かながら1年をかけてふるさとの日本に引き上げてきました。私達には多くは語りませんでしたが、言葉では言い尽くせない大変な苦労をしてきたと思います。後に祖母が書き残してくれたものを読んで知る事は出来ますが、本当の辛さ、悲しみ、苦しみはきっと本人達にしかわからないものでしょう。

祖父は平成5年86歳でなくなり、祖母は平成28年100歳の天寿を全うしました。
明治、大正、生まれの祖父母の時代には、戦争があり、多くの人達が激動の人生を送ってきました。
私たちは、現代の平和の享受に感謝し、日々過ごしていかなければならないと思っています。
鋳物の「鋳」の字は金へんに寿と書き、とても縁起が良い字で私は昔から大好きでした。この字にあやかって、お客様お取引様皆が幸せに日々過ごせていけたらと願っています。

「感謝、感謝、何事にも感謝の心で」-祖父母の書き残した書を胸に-

平成29年4月吉日 (有)飯塚合金鋳造所